2007年4月
EURO LIVE SELECTION
(水~日)22:00~24:00
週5便ヨーロッパ直行便就航!メータ、ラトル、大野、ハーディング、ゲルギエフ、マズア、サイ、エマール、ユンディ・リ、紗矢香
メトロポリタン・オペラ・ライヴ
(土)12:00~17:00
3月31日/ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」(3月3日上演)
4月 7日/ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(3月10日上演)
4月14日/グノー「ファウスト」(3月17日上演)
4月21日/ロッシーニ「セヴィリャの理髪師」(3月24日上演)
4月28日/プッチーニ「トゥーランドット」(4月14日上演)
【新番組】宮本文昭のNEXTAGE
4月1日スタート (日)16:00~18:00
宮本文昭の「ハジメノイーッポ!」

団塊の世代のトップランナー、世界的オーボエ奏者の宮本文昭が演奏活動にピリオドを打ち、新たに飛び立つ新世界。それが「NEXTAGE」。いよいよ4月1日スタートです。
音楽界にかぎらず幅広い世界からゲストを招いてお届けする、音楽&トーク・セッション・プログラム。4月1日&8日は生放送でお送りします。オーボエを置いた宮本文昭の第一声、まさに今の心境を語ります。
≪番組開始に寄せて≫
あらゆる生き物が新しく生まれ変わる、春。宮本文昭は、3月31日のコンサートをもってオーボエを離れ、一人の「音楽家」として歩みだします。自ら決めたこの節目には、卒業と入学のこの季節がこよなくふさわしく思えます。
これから僕は、いろいろな人に会ってみたい、いろいろなことについて感じ、考え、それを語ってみたい。そして大好きな音楽を思いっきり楽しみたい。そう思ってミュージックバードという音楽専門の衛星放送局で、番組を始めることにしました。
タイトルは「宮本文昭のNEXTAGE」。
ここが僕自身のネクスト・ステージであり、音楽や人生の後輩たちネクスト・エイジへのメッセージ発信の場になることを願っています。僕は今、新しい春に歩みを始める幼子のように、新鮮な驚き、感動に出会えることを楽しみにしています。 (宮本楓峯昭)
新譜紹介
(月~金)20:00~24:00 4月2日より:18:00~22:00
再放送=次々週 24:00~
アムステルダム上演ライヴ「指環」が「ラインの黄金」「神々の黄昏」で完結
ブラウティハム、ルイサダ、ルイスらが新時代スタイルのベートーヴェンを録音
マルテの改訂・補訂・指揮による怪演ブルックナー
フィッシャー=ディースカウ全盛期の東京ライヴ登場



■今月の推薦盤
●交響曲部門:オーストリアの指揮者ペーター・ヤン・マルテによるブルックナー「第9交響曲」(プレイザー盤、28日放送)。超遅テンポの怪演ですが、内声部の動きの魅力を味わわせてくれます。しかもマルテ独自の解釈で構築した第4楽章が、ややゲテモノ的な色合いながらも、これまでの「学究的完成版」に比べ不思議にブルックナーっぽい雰囲気を感じさせるのが何とも面白いです。
●声楽曲部門:大歌手フィッシャー=ディースカウ全盛期の1974年に東京で行なった「シューマン歌曲の夕べ」が、エフエム東京の放送音源をもとに、ついにCD化されました。私が当時の録音制作担当者だったので少々手前味噌になりますが、声の張り、超劇的な表現など、本当に圧倒的な歌唱です(TDK盤、13日)。もう1枚は、フランスの若手カウンター・テナー、フィリップ・ジャルスキーの「HEROES」で、ヴィヴァルディのオペラのアリアがこんなにも面白く、刺激的だったということを改めて教えてくれます(ヴァージン盤、5日)。
■魅力の注目盤
●管弦楽:一聴に値する演奏が目白押しです。マルテ指揮ブルックナーは「第3交響曲」もあり、もちろん超遅ですが、こちらは恐るべき改訂を施した文字通りの怪演(29日)。いっぽう若手では、26歳のベネズエラ出身グスターヴォ・ドゥダメルが自国のユース・オケを振ってベートーヴェンの「5番・7番」でデビュー。凄まじく勢いのいい演奏で、ナマで聴けばさらに面白い指揮者なのだろうと思います(11日)。
その他、ジョン・ネルソンがパリのオケを指揮した、少し洒落た雰囲気のベートーヴェン交響曲全集(3月26、27日)。ビシュコフ指揮ショスタコーヴィチ「4番」(29日)とラザレフ指揮読売日響のチャイコフスキー「小ロシア」(9日)は情熱的。セレブリエール指揮のグラズノフ交響曲集も予想外に面白く(6日)、近く来日するパッパーノ指揮聖チェチーリア国立アカデミー管は、カンタービレなチャイコフスキー「4・5・6番」と「管弦楽曲集」をリリースしました(18日)。仙台フィルは新しい常任指揮者パスカル・ヴェロとのフランスもので気を吐きます(19日)。ホヴァネスの「第6交響曲」のフォーク的(日本的、中国的な色合いも)な面白さは抜群(23日)。
モダンなタイプの演奏では、ダウスゴー指揮のシューマン(3日)、ヤーコプス指揮の一癖も二癖もあるモーツァルト「プラハ&ジュピター」(20日)、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のラフマニノフ(4月26日)、フェイ指揮のハイドン(同27日)がお薦め。
アーカイヴでは、名門コンセルトヘボウ管弦楽団の1970~80年ライヴ14枚組から、ヨッフムとアラウのシューマン協奏曲をはじめ、オーマンディやザンデルリンク指揮による貴重な音源を聴きます(11、12、25日、4月27日)。また、トスカニーニ最後の公開演奏会(1954年4月4日)のライヴに因んで、今回は参考資料として同日のNBC放送音源(演奏中断の完全記録)を引用比較してみることにしました(4日)。
●ソリスト:「新時代のベートーヴェン解釈」ともいうべき清新な演奏が集まりました。ブラウティハムのソナタ集「葬送」他(3月26日)、ルイサダの「協奏曲第4番」他(11日)、ポール・ルイスの「ハンマークラヴィーア」「ワルトシュタイン」など10曲の選集(24日)などです。どれも細身で気持がいい演奏ですが、軽いと不満を持つ方もおられるかもしれません。もちろん、ドイツの伝統的で重厚なブッフビンダーもいます(25日)。
鍵盤では他にヴラダーのモーツァルト(30日)、武久源造のバッハ(5日)。オーボエでは宮本文昭がファイナル盤(3月で奏者を引退)をリリースしました(25日放送)。
●オペラ・声楽:ここの部門も注目盤多数。まずオペラ全曲盤では、ノリントン指揮のが2つ。カサロヴァ他出演による1997年ザルツブルク・ライヴでモーツァルト「ポントの王ミトリダーテ」(30日)と、03年シュトゥットガルト演奏会形式上演でベルリオーズの「ベンヴェヌート・チェルリーニ」(13日)。そしてヘンヒェン指揮のアムステルダム上演盤「指環」も、「ラインの黄金」(2日)と「神々の黄昏」(16日)でついに完結。
ソロ・アルバムからは、昨年他界したスウェーデンの名ワグネリアン・ソプラノ、ヴァルナイの「1942~54年録音集」(2日)と、アメリカの新星ニコル・キャベルのデビュー盤(20日)。
その他大曲では、アリ・ラシライネン指揮のシベリウス「クレルヴォ交響曲」が少し荒削りながら民族的雰囲気満載(23日)。
(試聴案内:東条碩夫)
HANZOMON CLASSICS
(日)8:00~12:00、18:00~22:00
目利きの二人によるCDセレクション/新パーソナリティー片山杜秀、山尾敦史を迎えてスタート!
4月 1日8:00~12:00/片山杜秀~最近の輸入盤から~
18:00~22:00/山尾敦史~3大D+α~
4月15日8:00~12:00/山尾敦史~ネマーニャ・ラドゥロヴィチ他~
18:00~22:00/片山杜秀~山田耕筰とその周辺~
4月29日8:00~12:00/片山杜秀~渡邉暁雄と日フィル~
18:00~22:00/山尾敦史~ジャン=フランソワ・エッセール他~



4月からのHANZOMON CLASSICSはクラシック界きっての目利き、片山杜秀、山尾敦史をパーソナリティーに迎えお送りする。
■音楽評論家片山杜秀は、鋭い切り口で新聞や雑誌でのコンサート評、ディスク評で活躍中。HANZOMON CLASSICSで片山は、毎回テーマに沿った特集で、昨今の音楽文化の動向の解説を交えて、今だからこそ聴くべきディスクを紹介する。
●4月1日8:00~12:00は、最近の輸入盤から近年の演奏傾向であるピリオド奏法のディスクを特集。モーツァルトの聴きなれた名曲をドラマティックに再構築するヤーコプス指揮フライブルク・バロックオーケストラ。アーノンクールに師事したトーマス・ファイはハイデルベルク・ジンフィニカーを率いて理知的なアプローチでメンデルスゾーンに挑む。他、シューマン、C.P.E.バッハなど、バロックからロマン派の新解釈をお届けする。
●15日18:00~22:00は「山田耕筰とその周辺」と題して、山田耕筰周辺の作曲家の器楽作品を紹介する。まず、山田耕筰のピアノ作品、管弦楽作品の録音『よみがえる舞踊詩』(日本楽劇協会製作)。山田耕筰の弟子で《浜辺の歌》で著名な成田為三の、忘れられていたピアノ曲の初録音。他、同じく山田耕筰の弟子で《椰子の実》の歌で有名な大中寅二のリードオルガン独奏作品と、山田耕筰と同時代のアカデミックな作曲家信時潔のピアノ曲を送る。
●29日8:00~12:00は、昨年末「日本フィルハーモニー交響楽団創立50周年記念CD」として発売された全集『渡邉暁雄と日本フィル』(26枚組)から、ストラヴィンスキー《春の祭典》、《ペトルーシュカ》、ニールセンの交響曲第5、6番、クラミ《カレワラ組曲》他を、当時のオーケストラ事情の話を交えてお送りする。
■音楽ライター山尾敦史は、音楽関係のイヴェントの企画・広報、CDの企画・解説など、多角的に活躍中。ブログ「山尾好奇堂」も人気。
HANZOMON CLASSICSで山尾は、架空の音楽セレクトショップ「楽鳥堂(がくちょうどう)」(楽=music、鳥=bird)の店主として、話題のアーティストのディスクや注目の新譜を仕入れて提供する。毎回各コーナー(「今日の新入荷」、「音楽歳時記」、「今日のウォンテッド」、「今日のお茶菓子」)で、好奇心旺盛な店主ならではの旬の話題を交えての紹介。ここに来ればいい音楽に出会える!楽鳥堂へようこそ!
●1日18:00~22:00開店第1日目は、店主山尾の自己紹介として「3大D+α」をテーマに送る。コリン・マシューズ編曲管弦楽版のドビュッシーの前奏曲集、ディーリアスの代表的なオーケストラ曲、波多野睦美とつのだたかしによるダウランド他。
●15日8:00~12:00、「今日のウォンテッド」のコーナーでは今年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン~熱狂の日」のため来日する、セルビア生まれの噂の若手(イケメン)ヴァイオリニスト、ネマーニャ・ラドゥロヴィチを一足先にご紹介。他、ロドニー・ベネットのオーケストラと映画音楽、4月生まれのプレヴィン指揮ラフマニノフなど。
●29日18:00~22:00、「今日の新入荷」のコーナーで紹介するのは、自由な演奏スタイルを聴かせるシュテファン・ヴラダーの弾き振りでのモーツァルトのピアノ協奏曲。他、「熱狂の日」で、フラメンコ歌手入りのファリャ《恋の魔術師》を指揮する予定のフランスのピアニスト、ジャン=フランソワ・エッセールが弾くファリャのピアノ作品、アーノルド作曲「2台(3手)のためのピアノ協奏曲」などを送る。
スペシャル・セレクション
(月~金)12:00~18:00
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「民族のハーモニー」特集/20世紀の名演奏家60人


一週30時間のビッグ・プログラム。4月2日からの週は、5月2日から6日までの4日間にわたって東京国際フォーラムで開催される「熱狂の日 音楽祭2007」で演奏される曲目を中心にお楽しみいただきます。今年で第3回を迎える「熱狂の日」音楽祭は、これまでの2回とも大変な人気を集め、すっかり5月初めの東京の風物詩として定着しつつあります。今年のテーマは「民族のハーモニー」、東ヨーロッパ諸国や、ロシア、フランス、スペインなど、さまざまな国の音楽が奏でられます。特集では音楽祭のプログラムから各地域の風土に根ざしたストーリー性豊かな名曲を紹介します。
また4月23日からは2週にわたって、20世紀に活躍したさまざまなジャンルの名演奏家60人の演奏をお楽しみいただきます。1週目は、ピアノのルビンシュタイン、ホロヴィッツ、リヒテル、指揮者のワルター、ミュンシュ、クナッパーツブッシュ、ヴァイオリンのハイフェッツ、グリュミオー、オイストラフ、そのほかイエペス、ロストロポーヴィチ、シュヴァルツコップなどが登場。「レコード」という芸術が私たちに残してくれた遺産を味わいます。
3月26日からの週は「オルガンの響き」と題してオルガン・ソロやその協奏曲、室内楽など、オルガンの魅力をバラエティ豊かにお届けします。
オーディオ・ファイル
(日)12:00~16:00 再放送=翌週(土)17:00~21:00

季刊オーディオ専門誌「ステレオサウンド」協力による優秀録音特集番組。オーディオ評論家の菅野沖彦、柳沢功力、音楽評論家の東条碩夫、平林直哉、舩木篤也、音楽ジャーナリストの宮下博の6氏のセレクションによる優秀録音盤を、網羅的にご紹介します。
4月は、オペラ部門からカサロヴァが主演したロッシーニの「チェネレントラ」、ピアノ部門からアルカディ・ヴォロドスの「リスト作品集」や田部京子の「グリーグ作品集」、管弦楽部門からはディヴィッド・ジンマンの「巨人」、メータの「ウィーン・フィル・ニュー・イヤー・コンサート」、ラトルのシマノフスキ、ズデニェク・マカルやティルソン・トーマスによるマーラーなど。選者の一人である菅野沖彦氏の解説でお送りします。
リンボウ先生の歌の翼に
(土)21:00~22:00

“リンボウ先生”こと、作家の林望がパーソナリティをつとめ、クラシック音楽と文学の幸せな出会いをお聞かせする番組が、いよいよ3年目に入ります。好評の朗読コーナー、3月31日は立原道造詩集のはかなくも美しい世界を、4月7日と14日は一転して“こきおろし文学の金字塔”とも言うべきセンセーショナルな書、正岡子規の「歌よみに与ふる書」を朗読します。また4月21日以降は泉鏡花の朗読を計画中。トスティの奏でる美しい歌の世界もたっぷりとお楽しみください。
THE BANDWAGON
(日)7:00~8:00
冴え渡る録音! スウェーデン空軍バンド

廉価盤で有名な某レコード会社Nには、隠れた名演を見つける事が出来る。最近「ウインド・バンド・クラシックス」と言うシリーズで発売されているのが、吹奏楽名演集だ。世界各国の吹奏楽団の渾身の演奏が楽しめる。中でも、15日にご紹介するスウェーデン空軍バンドの録音はスカーッと気持いいほど冴え渡たる。フチークの「フローレンスの人々」、ガーシュウィンの「ストライク・アップ・ザ・バンド」は極めつけ。管楽器と打楽器が織り成すスペクタクル、色彩感が如何なく発揮された吹奏楽の醍醐味を感じることだろう。続いて登場するのは10人編成のブラス・アンサンブル、英国のプリンス・オヴ・ウェールズ・ブラスだ。コープランド、スメタナなど、10人とは思えない表現力に感心させられる。精悍なブラスの響きに魅了されるに違いない。
(音楽ジャーナリスト:西田裕)